「キャットフードで安いのは猫に与えたらダメ?」
「安いキャットフードが猫に与える悪い影響ってあるの?」
安いキャットフードは経済的には助かりますが、あまりにも安いと猫の体に良くないのではと、不安な人もいるでしょう。
キャットフードで安いのがダメといわれる理由は、主に3つあります。
この記事では、安いキャットフードが猫に与える影響や猫に必要な栄養素にくわえ、おすすめのキャットフードも詳しく紹介します。
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キャットフードで安いのがダメな3つの理由
キャットフードで安いのがダメな理由は3つあります。
①人工添加物
安いキャットフード、特にドライフードには人工添加物が多く含まれている可能性が高いです。
これは、一度封を開けてからの劣化を防ぐためであり、ドライフード系商品のほとんどに入っています。
ビタミンCやローズマリー抽出物といった、天然の酸化防止剤であれば安心ですが、人口の酸化防止剤である「BHT・BHA・エトキシキン」などが入っている場合は注意してください。
これらの酸化防止剤は毒性が強いため、どちらもキャットフードに使用する上限を厳しく管理しています。
人工添加物は、猫に影響が出ない範囲での使用が定められていますが、危険性を指摘されるほどの酸化防止剤であることを知っておきましょう。
②合成着色料
愛猫を大切にしている飼い主であれば周知のことですが、猫は人間とは見える色の種類が異なるため、色で美味しさを判断しているわけではありません。
キャットフードの形・臭い・食感などで食べる食べないを判断しているのです。
そのため、合成着色料は飼い主の購買意欲を向上させるためだけに使われています。
また、合成着色料にはアレルギーやがんリスクが高まるデメリットがあり、安全とはいえません。
合成着色料が含まれるキャットフードを与えたからといって、すぐに健康被害が出るわけではないですが、何年も使い続けることは猫にとって決して良いことではないのです。
色がついたキャットフードを購入する際は、原材料の項目に「天然着色料」と表記されたものを選びましょう。
③動物性油脂
原材料の項目を見ると「動物性油脂」と記載されているケースがあります。
これは、人間が食べない動物の部位から精製した脂質部分のことで、熱処理をするため菌もほとんど死滅され、過度に危険というわけではありません。
脂質はドライフードの成形やエネルギーとして利用しやすい成分ですが、次のような動物が使用されている可能性があります。
- 病気だった動物
- 事故で死んだ動物
- 障害のある動物
また、使用された動物が不特定であるため、猫や犬などが使用されている可能性があるのです。
共食いになるという倫理的な観点があり、飼い主としても気持ちの良い話ではないので、動物性油脂と記載されたキャットフードはあまりおすすめしていません。
安いキャットフードが猫に与える影響
安いキャットフードは、病気になりやすくなったり、アレルギーを発症する可能性があります。
病気になりやすくなる
キャットフードで安いのは、トウモロコシや麦などの穀物が多く含まれています。
穀物は食物繊維が豊富で猫の腸内環境を整えてくれますが、含有率が高いほどに動物性たんぱく質やミネラルが不足してしまうのです。
栄養不足になると免疫力が低下し、腎臓病などの重大な病気や成長不良につながりかねません。
愛猫が健康に長生きするためにも、できるだけ栄養バランスの優れたキャットフードを選んでください。
アレルギーを発症する可能性も
先述したように、安いキャットフードには人工添加物や合成着色料が多量であるケースがほとんどです。
それらが含まれたキャットフードを猫に長い期間与えてしまうと、くしゃみや痒みなどのアレルギー発症のリスクが高まります。
猫のアレルギーは原因が判明していないことが多いため、発症リスクを少しでも減らすため、天然素材が使用されたフードを購入しましょう。
猫に必要な栄養素
猫が必要とする栄養素は、主に次の6つです。
①たんぱく質
猫は犬や人よりも多くのたんぱく質を必要とし、不足すると寿命が縮まる可能性があります。
たんぱく質は筋肉・内臓・血液・皮膚・被毛といった、猫のほぼすべてを構成している大切な栄養素です。
たんぱく質が不足すると、筋肉量が低下して脂肪が増え、免疫力低下からケガが治りにくくなるなどの症状が見られます。
猫の1日当たりのタンパク質必要量は、体重1㎏あたり7.0gです。日本のキャットフードの栄養基準として利用されているAAFCO(*)の栄養基準(2016)では、タンパク質の最低基準値は成猫で26%以上となっています。
【獣医師監修】猫に必要な栄養とその働き
過剰に摂取しても内臓に負担をかけてしまうため、適切な量を与えなければなりません。
②ビタミン
ビタミンは、体のさまざまな機能を調整するために必要な栄養素で、水溶性・脂溶性の2つに分類されます。
水溶性は蓄積されず、過剰に摂取すると不要な分が排泄されますが、脂溶性の過剰摂取には注意が必要です。
体内の脂肪組織に蓄積され、摂取しすぎると中毒症を引き起こす可能性があります。
③タウリン
タウリンは、動物性たんぱく質に含まれるアミノ酸の一種です。
猫は体内でタウリンの生成が可能ですが、機能不十分のために必要な量を生成できません。
タウリン欠乏症になると、網膜萎縮という視力障害になる可能性が高まります。
また、タウリン欠乏症の治療法はまだ確立されていないため、予防することが大切です。
④アルギニン
アルギニンは、アンモニアの代謝や血糖値のコントロールに必要な栄養素です。
アルギニンが不足すると血中のアンモニアが上昇し、短時間で猫を死に至らしめるので注意してください。
⑤脂肪酸
猫は、脂肪酸の一種である「アラキドン酸」を生成できません。
アラキドン酸は脳や神経系に関わる栄養で、植物からは摂取できず、肉や魚などに含まれます。
キャットフードの購入時は、脂肪酸もしくはアラキドン酸と記載のあるものを選びましょう。
⑥ミネラル
骨や歯、血液などを構成してくれる元素を、ミネラルといいます。
ミネラルには、カルシウム・リン・カリウム・マグネシウム・鉄など、さまざまなものが該当し、体液のバランスや筋肉を活発に働かせるために必要です。
安全なキャットフードの選ぶときのポイント
少しでも安全なキャットフードを与えたい飼い主さんは、次の4つのポイントに注意してフードを選びましょう。
①主原料に良質な肉や魚があるか
安くても品質が良いキャットフードは「チキン」「白身魚」など、明確に主原料が記載されています。
品質が不透明な場合は「ミートミール」「肉副産物」といった、どんな動物を使っているのかが分かりません。
しっかりと原料名を表記しているキャットフードを選びましょう。
②人工添加物が含まれていないか
人工酸化防止剤や合成着色料などが含まれるキャットフードは、できる限り避けましょう。
猫に毒性が強く、アレルギーや病気の発症リスクが高まるため、天然成分で酸化防止剤や色付けしているものが安全です。
割高になってしまいますが、全てが天然素材でできたキャットフードも販売されています。
③グルテンフリーの商品か
一部の猫は、米や麦などでアレルギー反応を起こすことがあります。
また、猫は肉食動物なので穀物は4割程度しか消化できません。
穀物は腸内環境を整えてくれるため絶対ダメなわけではないですが、消化トラブルを懸念するのであれば、グルテンフリーのキャットフードを与えるのが良いでしょう。
④愛猫が食べやすい形状か
キャットフードは、メーカーや商品によって大きさや形が異なります。
粒が大きかったり噛み砕きづらかったりすると、猫の食いつきが悪くなり、栄養不足になる可能性があるのです。
今まで食いつきの良かったキャットフードの形状を参考に、これまで紹介したポイントを取り入れながら選ぶと、せっかく吟味して購入したのに食べてくれないといった失敗も減るでしょう。
安いのがダメなときに検討したいキャットフード3選
安全なキャットフードを購入したい人におすすめのキャットフードを3つ紹介します。
①カナガンキャットフード
カナガンはチキンやサーモンを中心としたキャットフードで、タウリンやミネラル類も豊富に含まれた栄養価の高いキャットフードです。
サツマイモとジャガイモが配合されているため、愛猫の腸内環境も快適に保てるでしょう。
酸化防止剤も一切含まれていないので、高品質なキャットフードです。
栄養価が高い分、カロリーが100gあたり405kaclと少し高めですが、与える量によって調節できるため、食べすぎでダイエット中の猫でない限りは問題ないでしょう。
料金は4,708円(1.5kg)と、これまで安いキャットフードを購入してきた人には高めに感じるかもしれません。
しかし、数千円をケチって安いフードを購入し、それが原因で愛猫が病気になっては元も子もないですよね。
良いものを与えたい人にはとてもおすすめできるキャットフードなので、購入の際には検討してみてください。
②モグニャンキャットフード
モグニャンは白身魚中心の、グレインフリーのキャットフードです。
酸化防止剤には天然成分のローズマリー抽出物が使われ、猫の下痢や嘔吐の要因を少なくしています。
栄養バランスも良く、生産地がペット先進国であるイギリスなので、安心して愛猫に与えられるフードです。
料金はカナガンキャットフードと同じ4,708円(1.5kg)なので、高タンパクで栄養をしっかり与えたいけど、チキン味のキャットフードを好まないという猫におすすめできます。
③ロイヤルカナン
ロイヤルカナンは、これまで紹介したキャットフードの中でも比較的安い、4,556円(2kg)です。
米や小麦の含有率が高いため、食物繊維の割合が多く、ダイエット中の猫におすすめできます。
また、商品の種類が多く、毛玉が気になる猫用や猫種ごとに商品が分けられているため、特別なケアが必要な猫にピッタリな商品を見つけられるでしょう。
安いキャットフードによくある質問
最後に、安いキャットフードによくある質問を紹介します。
Q|キャットフードを置きっぱなしにしておくとどうなりますか?
キャットフードは、長時間置きっぱなしにすると酸化が進んでしまうことで美味しくなくなってしまいます。
また、フードの摂取量を管理できなくなるため肥満につながったり、摂取量が極端に減っていることに気づかなかったりと、あまり良い方法ではありません。
愛猫の体調管理のためにも、毎食適正量を量ってあげましょう。
Q|猫の穀物フリーフードのデメリットは?
穀物の代わりに豆や芋類を使用し、肉の割合が多くなる傾向があるため、たんぱく質を多く摂取してしまう可能性があります。
たんぱく質の過剰摂取は、肝臓や腎臓への負担が大きくなります。
健康な猫であればさほど問題ないですが、疾患のある猫は控えた方が良いでしょう。
Q|グレインフリーは下痢になりますか?
急にグレインフリーのキャットフードに変えると、しばらく下痢になるケースがあります。
穀物には不溶性食物繊維という、便を増やしたり固めたりする効果があるため、それらがなくなることで軟便になりやすいです。
これまで穀物を含むフードを摂取して消化不良や便秘を起こしていた猫は、グレインフリーフードを摂取することでお腹のトラブルが減ることもあるでしょう。
Q|ホームセンターにある安くて大容量のキャットフードは安全?
大容量のキャットフードは安価である分、品質も低い傾向があります。
愛猫に長期間与えると、アレルギーや病気が発症するリスクがあるため、できるだけ購入は避けてください。
また、ホームセンターの大容量キャットフードは小分けされてないことも多く、一度開封してしまうとそこからドンドンと酸化が進んでしまいます。
愛猫のライフステージに合う、健康にも良いキャットフードを食べさせてあげましょう。
まとめ:キャットフードは安くても安全なものもある
キャットフードで安いのでも、一概に猫に与えるのはダメだとは言えません。
原材料が細かく記載されていたり添加物が少なかったりすれば、愛猫に安全に与えられます。
どんなフードを選べば良いか悩むときは、以下の方法を試してみるのがおすすめです。
- 主原料に良質な肉や魚があるか
- 人工添加物が含まれていないか
- グルテンフリーの商品化
- 愛猫が食べやすい形状か
大切な愛猫にずっと健康でいてもらうためにも、猫の体に良いフードを購入しましょう。